「ったく明、いつまでも泣いてんじゃねえよきりきり歩け、ほら悟も、よそ見してっとけつまずくぞ」

上の弟は耳がいい。下の弟は目がいい。過剰なほどに。
自分はただ力が強いだけで、気をつけていれば日常生活には何の支障もない。
守りやすいように、そうなっているのだと思う。
両親は幼いころに死んでいるし、じいちゃんもいつぽっくりいくかわからない。

だから自分は、誰よりも強くなきゃいけない。